塗装の役割と特性、参考にする書籍について

施工関連

こんにちは!せこかんくんです。

今回は、塗装についてまとめました。

塗装の種類

塗装材の種類は、塗料・仕上塗材・マスチック材があります。

塗料は、よくペンキと呼ばれています。0.1mm程度と薄くて平滑に仕上げることができます。水性・エポキシ樹脂・ウレタン樹脂・フッ素樹脂・ポリエステル樹脂シリコーン樹脂・アクリル樹脂・粉体などの種類があります。

仕上塗材は、リシンやスタッコおよび吹付けタイルなどと呼ばれているもので、0.3~10mm程度で塗料よりも厚くて凹凸のパターンがあります。

薄付・複層・厚付・軽量骨材・可とう形改修用などの仕上塗材があります。

JIS A 6909では細分化されています。

マスチック塗材は、厚膜のローラー仕上げの塗材で、集合住宅でよく用いられている。

砂骨、多孔質、パターンローラーがあります。

工事する上で確認するべき書籍

設計図はもちろん確認するべき書籍ですが、どの現場でも共通しているものは以下の書籍になります。

  • 公共建築工事標準仕様書
  • 公共建築改修工事標準仕様書
  • JASS 18
  • JASS 23
  • JASS 15

公共建築工事標準仕様書

塗料-18章塗装工事

仕上塗材、マスチック塗材-15章左官工事

公共建築改修工事標準仕様書

塗料-7章塗装改修工事

仕上塗材、マスチック塗材-4章外壁改修工事

JASS 18には、塗料が記載されています。

JASS 23には、吹付仕上、ローラー仕上げが記載されています。

JASS 15には、こて仕上げが記載されています。

塗料は、JIS(日本工業規格)に材料について詳細に記載されています。

JIS A 6909には、仕上塗材について規定されています。

施工計画書や要領書、工事の計画をする際には上記の書籍を参考にして作成すると良いです。

塗装材の役割

塗装材は、保護美観意匠性のために使用されています。

保護する役割

塗装材は、塗装することによって材料を保護して長持ちさせることができます。(コンクリートや金属など)

防水や防錆性能を持つ塗装材もあり、用途や目的によって材料を選択します。

美観

艶やなめらかさ、模様、立体感など意匠性を高めて美しく見せる役割があります。

機能性

光触媒塗料、電気絶縁塗料、導電塗料、電磁波シールド塗料、着雪防止塗料、結露防止塗料、耐火塗料、高日射反射率塗料、蛍光塗料、蓄光塗料、光再帰反射塗料、紫外線遮断塗料、防滑塗料、抗菌塗料、防かび塗料など様々な塗料があり開発されて増えています。

塗装材の成分

塗装材は、固形分(塗膜になる)と揮発分(塗膜にならない)の2つに分かれます。

塗膜の要素としては、樹脂、顔料、添加剤があります。塗膜にならない溶媒もあります。

樹脂には、アルキド、アクリル、ポリエステル、ウレタン、アクリルシリコン、フッ素があります。

顔料には、着色、肉付け、防錆、特殊機能があります。

添加剤には、可塑、沈殿防止、その他改質があります。主に、塗膜の性能を向上させます。

塗膜にならない溶媒には、水系と溶剤系があります。溶剤には弱溶剤と強溶剤(トルエンやキシレンなど)があります。

塗装材には、様々な役割や種類があるので知見を蓄えて発注者や設計者と協議、提案をしていけるようになると工事をスムーズに進めることができます。

覚えるには量が多いので大まかな特徴を捉えておいて、詳しい内容については書籍から情報が得られれば問題ありません。ただし、情報を引き出せる訓練は必要になります。

すべての工事において言えることですが、覚えてなくても、どこに書いてあるのかが分かっていれば正確な情報を得ることができます。記憶ではあいまいなことも多く、間違える可能性もあるので情報を引き出す力はとても大切な事だと私は感じています。

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