こんにちは!せこかんくんです。
今回は、無垢の木材について話したいと思います。
無垢の木材の特徴
木材は、住宅やビル、マンションなど様々な場所で使われています。
床材や壁仕上げ材等で数多く使用されています。
複合材(合板、集成材)は、多くの薄板や木片を張り合わせたもの
無垢材は、1つの木を切り出したもの
複合材と無垢材を比較した時に、無垢材は伸びや、縮み、反りが起こりやすく、それに伴う不具合も発生させやすいです。
壁や天井で使用されることもありますが、落下の恐れがあるので注意が必要です。
どのように伸び縮みするのか

丸太:接線方向と放射方向

板材:繊維方向と接線方向と放射方向
板材は湿気を吸収して伸び、乾燥して縮みます。
繊維方向(木の繊維に沿う方向)
接線方向(年輪に沿う方向、年輪に接する方向)
放射方向(年輪と直交する方向)で、
それぞれ収縮率が異なり、おおよそ「繊維:接線:放射=1:10:5」という関係になっています。
したがって、板材では長さ方向よりも、幅方向での伸び縮みが問題になります。
含水率1%あたりの接線方向の収縮率は、スギ材で0.23~0.26%、ヒノキ材で0.2%程度と言われています。
産地や材齢、乾燥状態によっても異なってきますので、実際に使用する木材を、現場の使用環境下に合わせて収縮率の試験を行わない限り、伸び縮みの量を予測することは困難です。
住宅でも無垢材を使用する人が増えていますが、上記のことを理解したうえで使用したほうがいいです。最近の無垢材は、問題ないという方もいますが何を根拠としているのかを確認しましょう。
ただ、私自身は無垢材が好きなので使用したいと思っています。
木材は反る?
「木が反る」と書いて「板」と読むぐらい、反りは木材と切っても切り離せない事象です。
板材は吸湿と乾燥によって年輪に沿って伸び縮みを起こし、反りを発生させます。また、材長方向で見た場合、反りの程度が均一では無いため、結果として三元的に変形することになります。
対応策は?
- 無垢板材から複合板材への変更を提案する。(外観上は遜色がありません)無垢材を使用したい人はこだわりを持っていると思いますが、、
- 板材の幅方向に伸びを考慮した十分な隙間を設け、突き付けは行わないようにする。
- 壁・天井で無垢板材を使用する場合は、木ビス等で固定して脱落を防止する。
- 収縮率の試験を行い、予測をする。
※フィニッシュネイル等の細い釘や、タッカーは、引抜方向への抵抗が小さいためNGです。
無垢材は温かみのある木の質感が良いですよね。
汚れや傷はつきやすいかもしれませんが、調湿作用や熱伝導率が低いことから使用することで、快適性もあります。
以上、少しでも参考になれば幸いです。
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