こんにちは!せこかんくんです。
今回は会議室などから漏れてくる音について話をします。
遮音と吸音
『遮音』とは
空気中で伝わる音を遮断して、音が透過しないようにすることです。
『吸音』とは
音を吸音して音の反射を防ぎ、室内における音の反響を抑制することです。
新たに会議室を設ける場合に注意すること
新しく会議室を設けたり、レイアウト変更をすることはよくあることだと思います。
比較的簡単に工事も行えるため便利で使用しやすいですが、社長室や会議室等、会話や音を周囲に漏らしたくない場所で注意するべきことを説明します。
音が漏れてしまう原因としては、ドアや窓の隙間・天井裏・床下・素材によることが考えられます。
音を漏らさないためには、床から上階の床まで壁があることが大事です。
基本的に床はコンクリートのため、コンクリート(床)からコンクリート(床)まで壁があるかです。
写真(下)左側の壁を見てください。
床から天井まで壁があるように見えますが、天井内も壁があるでしょうか。仕上げ材があるので分かりづらいです。

天井内まで壁があることが音を漏らさないためにとても大切です。
床についてもオフィスでは、OAフロアの上にタイルカーペットが敷いてあったりするので、OAフロアの下のコンクリートから壁ができてるのかが大事です。(配線などの関係もありますが、、、)
スラブtoスラブという言葉があるのですが、音を漏らさないためにとても大切な事です。
上(写真)のように、一見床から床まで壁があるように見えますが、音漏れが気になる方は実際に確認してみましょう。
天井内に壁があるのかを確認するには、天井にある点検口から確認します。
システム天井だと分かりにくいかもしれませんが必ず点検口はあります。
新たに会議室等を設けるときは、天井内も壁を設置するのかよく検討しましょう。
天井内まで壁を設ける場合は、ビル指定のB工事であったり、パーテーションを施工する業者ではできなかったりするのでコストは上がってしまいます。(周辺の天井を解体して壁を施工します。)
業者の数が増えると少しの工事でも金額が結構上がってしまいます。
また、照明器具や消火設備等が絡んでくることもあるので施工が厳しい場合もあります。
パーテーションの中にも、ロックウールが入っているものを使用したほうが音は伝わりにくくなります。
その他にサウンドマスキングも
サウンドマスキングとは、マスキング音という特殊な音を流して声や音漏れを聞こえにくくする方法です。
天井裏にスピーカーを設置して、マスキング音が流れるように設定します。
比較的簡単に設置できることが多いです。
まとめ
・スラブtoスラブになっているのか、新たに設置するときはスラブtoスラブにするのか
・サウンドマスキングを導入するのか
個人的には、近くに違うテナントがいたり、社長室の設置や業界上情報漏洩に意識が高い企業の場合は、スラブtoスラブのほうが良いと思います。
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