ゴンドラを使用した作業で注意するポイント 工程作成・安全管理

施工関連

こんにちは!せこかんくんです。

今回は、新築工事や改修工事でゴンドラを使用した作業で注意することを説明します。

ゴンドラを使用しての作業

ゴンドラを使用して作業するものは主に以下だと思います。

  • 外壁シールの更新
  • 外壁タイルの補修
  • 塗装
  • 清掃

外壁の改修工事でゴンドラを使用することは多いです。

失敗談

ゴンドラを使用して作業をする場合は、工程作成には十分注意する必要があります。

私は、ゴンドラでのシール作業の工程作成で失敗したことがあります。

ゴンドラを使用しての作業は、人海戦術ができないため工程に余裕が無かったり、遅れても取り戻すことができないです。

失敗した原因としては、天候によるもの(雨・風)とゴンドラの移動時間の見込みが甘かったことでした。

私が経験した工事は、2000年ごろに竣工したAビル(15階)で周辺にマンション等が多く、ビル風が発生する場所でした。ビル風を受けることは分かってたのですが、工事を開始すると想像以上でした。天気予報の風速が3~5m/sで、実際に風速を測ると5~7m/sくらいでした。

壁つなぎのないゴンドラの仕様だったので、風向きによっては6m/sだと作業が困難になることもありました。

雨が降ると作業できなくなるので、作業が全然進んでいきませんでした。

また、作業を開始してからゴンドラを移動して作業場所に行くのにも時間がかかり、16:15分頃には、作業を終えて片づけ、移動をする必要がありました。そのため実際の作業時間としては、6時間程度しかありませんでした。

そのため、想定していた工程が11か月だったのですが、2か月遅延の13か月かかってしまいました。適宜発注者の方と打ち合わせを行っていたので、工事に対して理解をしていただき大きな問題とはなりませんでしたが、一歩間違えれば大問題になっていたことだと思います。

工程作成するときのポイント

工程表を作成する際には、過去の天候も参考にして月に何日雨が降るのかを算出します。風の影響作業不可になる日もあるため見込んでおく必要があります。当たり前ですが、甘く考えてると痛い目をみてしまいます。

また、作業時間についてはゴンドラの仕様や現場の状況によって変わってきますが8時間の中で、6時間程度にしておいて方が良いと思います。

また、ゴンドラの幅によっても作業の進捗に大きく影響してきます。ゴンドラの幅に対する作業可能な範囲を見誤ってしまうと作業日数が大きく変わってくるので職人さんともしっかりと打ち合わせを行い工程を設定しましょう。

安全面にも注意が必要

ゴンドラでの作業は、作業する方が危険な作業であり、周辺への第三者災害にも細心の注意を払う必要があります。

ゴンドラ作業をする際は、周辺を立入禁止区画をする必要があります。区画する範囲については、作業する高さに〇m×0.2をします。仮に10mだとすると、0.2を乗じて2m離れた位置まで区画することを推奨します。

ゴンドラの作業は飛来落下災害を起こしてしまう可能性が高いです。工具類は、落下防止措置を必ず行い、ゴンドラのかごの養生を行い飛来落下のリスクを低減しましょう。

以上のようにゴンドラ作業では、工程管理、安全管理が特に大事になります。

管理する立場ではなかなか現地を見ることができませんが、天気予報や作業進捗の管理、安全面の管理を日々行いましょう。

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