現場監督に必要な能力とは?

施工関連

こんにちは!せこかんくんです。

今回は、私が思う現場監督に必要な能力について話をします。

どんな能力が必要とされるか

現場監督をやる上で必要となる能力は、

  • コミュニケーション能力
  • 問題解決能力
  • 危機管理能力
  • 統率力
  • 判断力・決断力

が大切だと感じています。抽象的な表現のため、一つ一つ解説していこうと思います。

コミュニケーション能力について

現場監督は、幅広く色々な方たちと打ち合わせ等する機会があります。

  • 発注者
  • 設計者
  • コンサル・監理者
  • 職人
  • 作業所内、他部署社員
  • 近隣住民
  • 資機材発注先

などの様々な会社や立場の人と話をする機会があります。超絶堅い雰囲気の時もあれば、和やかなノリが必要な時もあるので、人と接せることが好きな人は良いですが、苦手としている人は辛く感じると思います。話し方や話す内容をよく考えて、場面によって臨機応変な対応をする必要があるため難しいところです。

現場の施設・設備は、現場監督のさじ加減で変えることもできるため、みんなが働きやすい環境を整えることもとても大切な事です。

問題解決能力について

建設現場では、問題がしょっちゅう起こります。自分又は誰かが事前に問題が起きないように、対策をしていく必要があります。

労務の確保、工程の遅延、安全設備の不備、材料の発注ミス、漏れ、品質の不具合、コスト不足、近隣住民からのクレーム、環境問題など問題を挙げはじめるとキリがないほどです。

事前に問題を防ぐことも大切ですが、問題が起きてしまったときにどのように対処していくかが大事です。

危機管理能力について

問題解決能力にも繋がる部分がありますが、問題が起きないように防ぐ危機管理能力も大切な事になります。

安全面でいうと、危険な場所を見つけ出して安全施設を整えたり危険の芽を潰す必要があります。問題や事故などが起きなければ対策を講じて意味があったのか無駄なことをしてしまったのかと思うことがあるかもしれませんが、事故・災害が起きてしまうと、現場が止まってしまい、事故・災害が起きた事実が残ります。被害者の方がいれば一生残ってしまう可能性もありえます。

品質の面でも過去の不具合事例などを活用して同じことを起こさないように対策をする必要があります。安全はすぐに問題へと発展しますが、品質については数か月、数年後、何十年後に問題になることがあります。技術者としてプライドを持って施工しましょう。

統率力について

現場では、様々な職種の職人さんを束ねて、工事の調整をする必要があります。大現場だと職人さんが2000人くらいいる現場もあるのでまとめあげる力が必要になります。

統率していくためには、明確な指示をすることも必要です。言葉と書面で、(いつ・だれが・なにを・どのように・どうする)を理由も含めて分かりやすく伝えることが大切です。人に何かを伝えることは難しいのであいまいな指示を無くすことが大切です。

統率する立場にある自覚を持って自信をもって行動していかないとついてきてくれません。熱意を持って誠実に行動していくことが大切です。

現場の一体感をつくることができると、現場として上手く回っていきます。

判断力・決断力

図面の納まり現場の方針どのように進めていくのかを判断していく必要があります。判断して決めていかないと職人さんも動くことができなくなります。

判断や決断が遅かったり、間違った方向にいくと現場に大きく影響してしまいます。そうすると工程や安全、コスト面など現場全体に影響してきます。その時のベストで早い判断、決断をすることが必要です。

先の工事を見通して、何が起きるのかどういう対応をしたらいいのかをよく考えて判断していけば、ベストな判断ができると思います。判断や決断を間違ったときは素直に謝れば、職人さんも許してくれます。嘘をついたり不誠実な対応をすると二度と自分からの指示を聞いてもらえなくなることもあるので素直で真摯な姿勢で行動しましょう。

最後に

現場の仕事は、経験工学によるものが大きいです。失敗してチャレンジすることの繰り返しです。

知識や経験がないとできない仕事も多くあります。覚えることも多く資格取得などの自己研鑽も必要だと思います。

今の時代は働き方も制限があり効率良く業務をこなす必要があります。今の50代~60代の人たちは、何でも自分たちでこなしてきたスーパーマンたちが多いです。時代は変わっているのでこれから先を見通した時代の働き方が必要だと思います。限られた時間なので、何かに特化して専門性を貫くのもいいと思います。面白くてやりがいもある仕事なので現場監督の良さが広まればと思います。

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