今回は、錆止め塗装の種類と特性についてまとめました。
さび止め塗料の種類について
まずはじめに、使用する環境に応じてさび止め塗料を選定するようにしましょう。
錆止め塗装は、油性系とエポキシ樹脂系に分かられ、1種と2種という種類がでてきます。
1種は、防錆効果が2種よりも高いですが、乾燥に時間がかかります。また、膜圧が厚くなりやすいです。2種は、仕上がり性が良く、鋼製建具などに使用されることが多いです。
1回目は、防錆効果の高い1種を使用して、2回目に乾燥が速く、作業性の良い2種を使用して、キズの補修や美観性を考慮することが多いです。
錆止め塗料の主な種類は下記になります。
- 変性エポキシ樹脂プライマー(強溶剤の変性エポキシ樹脂プライマー・弱溶剤系変性エポキシ樹脂プライマー) 亜鉛めっき面で使用するさび止め塗料です。
- 一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイント 工場で建具の亜鉛めっき面に塗装するさび止め塗料になります。
- 有機ジンクリッチプライマー ブラスト処理が必要となります。(錆や黒皮を完全に撤去)
- 鋼構造物用さび止めペイント 5.の上に塗装するさび止めになります。屋内での使用も可能
- 鉛・クロムフリーさび止めペイント1種(溶剤系) 原則は屋内使用とした方が良いです。
- 水系さび止めペイント、鉛・クロムフリーさび止めペイント2種 水系の塗料であるため屋内限定となります。(屋内でも湿度が高い室や水掛かり部には使用不可)
- 合成樹脂調合ペイント塗り(SOP)つや有合成樹脂エマルションペイント塗り(EP-G)に用いるさび止め塗料は、 変性エポキシ樹脂プライマー→一液形変性エポキシさび止めペイント→鉛・クロムフリーさび止めペイント1種→鉛・クロムフリーさび止めペイント2種→水系さび止めペイント の順にさび止め性能が良くなります。
鉄鋼面 SOPは鉛・クロムフリーさび止めペイント1種、EPは水系さび止めペイントを選定しましょう。
亜鉛めっき鋼面 SOPは、鋼製建具の場合、一液形変性エポキシ樹脂さび止めペイント
鋼製建具以外は、変性エポキシ樹脂プライマーを選定しましょう。
亜鉛めっき鋼面のEP-Gは水系さび止めペイントを選定しましょう。
屋外の耐候性塗料塗り(DP)の場合は、鉄鋼面が有機ジンクリッチプライマーと鋼構造物用さび止めペイントの組合せを選定しましょう。
亜鉛めっき鋼面は、変性エポキシ樹脂プライマーを選定するようにしましょう。上塗りは、耐候性に応じて等級(3級(ポリウレタン)、2級(アクリルシリコン樹脂)、1級(ふっ素樹脂))を選定しましょう。
上記以外のさび止め塗料の種類について
- 鋼構造物用さび止めペイントは、建築学会の塗装仕様では鉄鋼面素地に直接下塗りとして塗装するさび止め塗料と、公共建築工事標準仕様と同様に有機ジンクリッチプライマーの上に、塗装して組合せる場合のさび止め塗料として用いられます。 有機ジンクリッチプライマーを塗装した方がさび止め性能は高いです。 鉄鋼面素地に直接下塗りとして塗装する場合は、有機ジンクリッチプライマーのようにブラスト処理の必要がなく、一般環境下においてはさび止め性能に問題はありません。
- エポキシ樹脂雲母状酸化鉄塗料は、 工場塗装と現場塗装の間隔が7日を超える場合に工場塗装の最後の工程に塗装するさび止め塗料です。
- 弱溶剤系変性エポキシ脂プライマーは、 建築学会の塗装仕様では全て弱溶剤系の塗料で塗装するさび止め塗料です。
- 無機ジンクリッチプライマーは、有機ジンクリッチプライマーの代わりに塗られるさび止め塗料で、有機ジンクリッチプライマーよりもさび止め性能が高いです。しかし、無機ジンクリッチプライマーは、ポーラスな塗料なので、ミストコート(日止め)が必要になるため塗装が1工程増えるのでコストアップとなります。
以上が錆止め塗料についてになります。施工の検討、材料選定の参考になれば幸いです。
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